新型コロナの発生を予言!?致死率20%以上、ウイルス感染拡大の恐怖!パンデミック・スリラー「コンテイジョン」(2011年)
コンテイジョン(2011年)
2011年公開のアメリカのスリラー映画です。
高い確率で死をもたらす未知の感染症が驚異的な速さで世界中に拡大する脅威とパニックを描いた作品です。
新型コロナウイルスの発生を予言していたのではないかと思わせる作品です。原題のcontagionとは、「伝染」「感染」といった意味です。
基本情報
・公開年:2011年
・製作国:アメリカ
・原題:Contagion
・配給:ワーナーブラザーズ映画
・上映時間:1時間45分(105分)
・映論区分:G(年齢にかかわらずだれでも閲覧できる)
・時代設定:現代
みどころ
【みどころ①】未知のウイルスが目に見えず急速に拡大していく恐怖
【みどころ②】恐怖でパニック陥った人々の行動
【みどころ③】日常生活が停止するにつれ世界が崩壊していく様子
スタッフ
監督:スティーブン・ソダーバーグ
<主な作品>
オーシャンズ12(2004年)
オーシャンズ13(2007年)
ローガン・ラッキー(2017年)
キャスト
マリオン・コティヤール
<主な出演作品>
「TAXi」シリーズ
・「TAXi」(1998)
・「TAXi2」(2000)
・「TAXi」(2003)
「NINE」(2009)
「インセプション」(2010)
「コンテイジョン」(2011)
「ダークナイト ライジング」(2012)
「アサシン クリード」(2016)
マット・デイモン
<主な出演作品>
「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」(1997年)
「プライベート・ライアン」(1998年)
「オーシャンズ12」(2004年)
「ボーン・スプレマシー」(2004年)
「コンテイジョン」(2011)
「インターステラー」(2014年)
「オデッセイ」(2015年)
「ジェイソン・ボーン」(2016年)
ローレンス・フィッシュバーン
<主な出演作品>
「マトリックス」シリーズ
・「マトリックス」(1999)
・「マトリックス リローデッド」(2003)
・「マトリックス レボリューションズ」(2003)
「ミッション:インポッシブル3」(2006)
「プレデターズ」(2010)
「コンテイジョン」(2011)
「マン・オブ・スティール」(2013)
「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」(2016)
「運び屋」(2018)
ジュード・ロウ
<主な出演作品>
「リプリー」(1999年)
「スターリングラード」(2000年)
「A.I.」(2001年)
「ロード・トゥ・パーディション 」(2002年)
「コールド マウンテン 」(2003年)
「シャーロック・ホームズ」(2009年)
「コンテイジョン」(2011)
「シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム」(2011年)
「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」(2018年)
グウィネス・パルトロー
<主な出演作品>
「セブン」(1995)
「恋におちたシェイクスピア」(1998)
「リプリー」(1999)
「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」(2005)
「コンテイジョン」(2011)
「アイアンマン」シリーズ
・「アイアンマン」(2008)
・「アイアンマン2」(2010)
・「アイアンマン3」(2013)
「アベンジャーズ」シリーズ
・「アベンジャーズ」(2012)
・「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」(2018)
・「アベンジャーズ/エンドゲーム」(2019)
ケイト・ウィンスレット
<主な出演作品>
「タイタニック」(1997)
「エターナル・サンシャイン」(2004)
「ネバーランド」(2004)
「愛を読むひと」(2008)
「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」(2008)
「コンテイジョン」(2011)
「スティーブ・ジョブズ」(2015)
受賞歴
なし
あらすじ ※ネタバレ注意
香港への出張で所用を済ませたベス・エムホフ(グウィネス・パルトロウ)は、元恋人と会うためシカゴに立ち寄ったあとアメリカへ帰国する。帰る途中に空港で風邪のような症状が表れるが、べスは家族の待つミネアポリス郊外の自宅へ戻る。
4日後、ベスは自宅で痙攣を起こし意識を失う。
ベスの夫ミッチ・エムホフ(マット・デイモン)は慌てて病院に運ぶが、ベスは死因不明で病死する。
同じころ、香港で青年が、ロンドンでモデル、東京ではビジネスマンが次々と咳が出て突然倒れて亡くなる。謎のウイルスMEV-1が発生し、驚異的な速さで瞬く間に世界中に感染が広がっていく。
ミッチが自宅に戻ると体調が悪かった継子(血のつながりのない子)のクラークがべスと同様の症状で亡くなる。亡くなった二人と一緒に暮らしていたミッチは感染を疑われ数日間隔離されるが免疫があることが判明し解放される。
旅行に出かけていてウイルスの感染を免れたミッチの実の娘ジョリーとともに自宅へ戻り、以降外出を自粛する。
米国疾病対策センター(CDC)を統括するエリス・チーヴァー(ローレンス・フィッシュバーン)が、調査のためにエリン・ミアーズ(ケイト・ウィンスレット)をミネアポリスに送り込み発生源をミッチの妻ベスまで遡って突き止めるが、自身がウイルスに感染し死亡する。
CDCでは、アリー・ヘクストール(ジェニファー・イーリー )が、ウイルスがブタ由来の遺伝物質とコウモリウイルスの合成物であることを突き止めるが、治療の研究は行き詰まる。
一方、フリー記者のアラン・クラムウィディ(ジュード・ロウ )がウイルスについてのビデオをブログに公開する。その中で、アランはレンギョウ(薬草)に由来するホメオパシーにより自身の感染が治ったと主張する。人々はレンギョウを求めて薬局に殺到し、町はパニックとなる。
CDCのヘクストールは、弱毒化ウイルスを使用して有望なワクチンを見つけ、感染患者からの同意を得る手間を省こうと、自身にその開発中のワクチンを注射し、感染患者である父親を見舞う。彼女はウイルスMEV-1に感染せず、ワクチンが有効であることを確認する。
この時点で、ウイルスの感染により、全米では250万人、全世界では2600万人が死亡する。
CDCは、開発したワクチン接種の順番を誕生日による抽選で行い、国民への投与を開始する。
香港では、WHO(世界保健機関)が派遣したの伝染病疫学者レオノーラ・オランテス(マリオン・コティヤール)と公衆衛生職員らがベスを初発症例だと突き止めるが、政府職員のスン・フェンはオランテスを拉致し、自身の出身村用にMEV-1のワクチンを入手するための人質とする。
WHOはワクチンと引き換えに彼女を解放させるが、オランテスは帰りの空港でそのワクチンがプラセボ(治療効果のない薬)であることを知り、そのことを村民に警告しようとする。
<回想シーン>
中国でベスが感染する何日も前に、ベスが取締役を務める会社のブルドーザーが木をなぎ倒しコウモリが飛んで逃げていく。
その内の1匹が豚小屋に飛び込んで食べていたバナナのかけらを落とし、そのバナナをブタが食べてウィルスの宿主となる。
そのブタは香港に運ばれて屠殺され、それを調理したコックが手を洗わずにカジノでベスと握手をした結果、ウイルスが彼女に感染していたことが明らかになる。
感想
致死率こそ異なりますが、現在(2020年3~7月)流行中の新型コロナウイルス(COVID-19)を思わせる映画です。
(新型コロナ致死率:フランス18%、イタリア14.4%、スペイン11.4%、日本5.2%(2020/7/2現在))
致死率20%以上の未知のウイルスが世界中で拡大するといった地味な内容で、アクション映画のように大きな見せ場はありませんが、豪華キャストの演技力と存在感で映画に深みを感じました。
映画内の新種のウイルスはMEV-1と名付けられ、発生源は香港、感染源は豚とコウモリの混合によるものとされています。このあたりも昨今のウイルスがコウモリ由来とよく言われることからリアルに感じました。さらに、映画内でも「WHO(世界保健機関)、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)」といった機関が登場しますので、よりリアルに感じました。
致死率が高い未知のウイルスが世界中で広がり、自分たちの身の回りで発生した場合、どういった行動をとるべきか考えさせられる映画でした。
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評価
3.5点/5点満点