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アポロ11号が人類初の月面着陸に成功!ニール・アームストロングのミッション達成までを描いた伝記映画「ファースト・マン」(2018年)

ファースト・マン(2018年)

ファースト・マン (字幕版)

2018年のアメリカ合衆国の伝記映画です。

 

原作本「ファーストマン: ニール・アームストロングの人生」をもとにした世界初の月面着陸に成功した宇宙飛行士ニール・アームストロングの1961年の飛行訓練~1969年の月面着陸までを描いた作品です。

 

人類で初めて月面に降り立った話は何度か映画化されていますが、本作はニール・アームストロングという一人の人間を中心に感動的な人間ドラマに仕上げながら、壮大なスケールと美しい映像が魅力の作品です。


全体的に感情を抑えた暗い雰囲気で描かれており、あくまで彼個人の視点、焦点で物語が進んでいきます。

 

 

基本情報

公開年:2018年
製作国:アメリカ
原題:First Man
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ
上映時間:2時間21分(141分)
映論区分:G(年齢にかかわらずだれでも閲覧できる)
時代設定:1961~1969年(月面着陸:1969年7月21日)

ポスター/スチール写真 アクリルフォトスタンド入り A4 パターン8 ファーストマン 光沢プリント

 

みどころ

【みどころ①】ニール・アームストロングが月面に降り立つ瞬間
【みどころ②】ニールが乗ったアポロ11号の打ち上げ
【みどころ③】宇宙へ旅立つ前日のニールと息子たちの会話

 

スタッフ

監督:デイミアン・チャゼル

<主な監督作品>
「セッション」(2014年)
「ラ・ラ・ランド」(2016年)
「ファースト・マン」(2018年) 

 

製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ

 

キャスト

ライアン・ゴズリング

大きな写真「ドライヴ」ライアン・ゴズリング

<主な作品(監督)>
「きみに読む物語」(2004年)
「ハーフネルソン」(2006年)
「ラースと、その彼女」(2007年)
「ブルーバレンタイン」(2010年)
「ラブ・アゲイン」(2011年)
「ドライヴ」(2011年)
「スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜」(2011年)
「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命」(2012年)
「マネー・ショート 華麗なる大逆転」(2015年)
「ラ・ラ・ランド」(2016年)
「ナイスガイズ!」(2016年)
「ブレードランナー 2049」(2017年)
「ファースト・マン」(2018年)

 

クレア・フォイ

【映画パンフレット】 蜘蛛の巣を払う女 監督 フェデ・アルバレス キャスト クレア・フォイ, スベリル・グドナソン, ラキース・スタンフィールド, シルビア・フークス,

<主な作品(監督)>
「デビルクエスト」(2011年)
「ブレス しあわせの呼吸」(2017年)
「ファースト・マン」(2018年)
「蜘蛛の巣を払う女」(2018年)

 

ジェイソン・クラーク

ナチス第三の男(字幕版)

<主な作品(監督)>
「デス・レース」(2008年)
「ゼロ・ダーク・サーティ」(2012年)
「華麗なるギャツビー」(2013年)
「ホワイトハウス・ダウン」(2013年)
「猿の惑星: 新世紀」(2014年)
「ターミネーター:新起動/ジェニシス」(2015年)
「エベレスト 3D」(2015年)
「マッドバウンド 哀しき友情」(2017年)
「ナチス第三の男」(2017年)
「ファースト・マン」(2018年)
「ペット・セメタリー」(2019年)

 

カイル・チャンドラー

<主な作品(監督)>
「キング・コング」(2005年)
「SUPER8/スーパーエイト」(2011年)
「アルゴ」(2012年)
「ゼロ・ダーク・サーティ」(2012年)
「ブロークンシティ」(2013年)
「ウルフ・オブ・ウォールストリート」(2013年)
「キャロル」(2015年)
「マンチェスター・バイ・ザ・シー」(2016年)
「ファースト・マン」(2018年)
「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」(2019年)

 

受賞歴

第91回アカデミー賞(2019年)

・視覚効果賞

 

第76回ゴールデングルーブ賞(2018年)

・音楽賞

 

ポスター/スチール写真 A4 パターン4 ファーストマン 光沢プリント

 

あらすじ ※ネタバレ注意

 1961年、アメリカ海軍飛行士のニール・アームストロング(ライアン・ゴズリング)は、航空機X-15の飛行実験中にコントロールを失い、14万7千フィート(約44.8km)から急降下し、カリフォルニアのモハベ砂漠になんとか無事着陸するが、チャック・イェーガーから操縦の未熟さを指摘され、飛行禁止処分を受ける。


それでもジェミニ計画の候補として選ばれるが、娘カレンが病気(脳腫瘍)のため参加を拒否する。しかし、幼い娘カレンは亡くなり、カレンの死をきっかけに月へ行くことを決意し、NASAのジェミニ計画の宇宙飛行士選考に志願し選抜される。

 

ニールは家族と一緒にヒューストンに移り住み、NASAの宇宙センターで訓練を受ける。指揮官のディーク・スレイトン(カイル・チャンドラー)は、当時の宇宙計画において圧倒的優位にあったソ連も成し得ていない月面着陸を目指すと宣言する。 

 

ある日、ニールが家族ぐるみで親しくなった宇宙飛行士のエド・ホワイト(ジェイソン・クラーク)の家に集まっていた時のこと、テレビからソ連が人類初の船外活動に成功したことを報じるニュースが流れてくる。それはエドが間もなく成し遂げるはずだったミッションで、またもやソ連に先を越された瞬間でもあった。


1965年8月21日、ニールはフロリダのケープ・ケネディで指揮官ディーク・スレイトンからジェミニ8号の船長として史上初のドッキングの任務を任され、合わせて友人エリオット・シーは調査と訓練に専念してもらうことが伝えられる。

 

ある日、ニールが自宅で家族と過ごしているとエドが訪れ、ジェミニ8号の任務から外されたエリオットが訓練機の着陸時に墜落し命を落としたことを知らされる。

 

ニールは、ジェミニ8号発射の日を迎え宇宙船の打ち上げに無事成功する。その後、ドッキング対象であるアジェナをなんとか見つけドッキングに成功する。

一息ついたのも束の間、同船していたデイヴ・スコットは、ジェミニ8号の計測器にて船体の横傾斜を確認する。ニールは船体を正常な位置に調整しようとするが、ジェミニは徐々に回転し、回転速度200に到達、最悪の事態を回避するためアジェナを切り離すが、原因はジェミニにあり回転速度は増す一方、回転速度は270まで上がり、40秒以内に気を失うところまで来ていた。

 

回転速度はさらに300まで上がり、同上していたデイヴは気を失いかけていた。回転速度は360を超え、ニール自身も気を失いかけていたが、なんとかRCS(姿勢制御システム)を始動させ船の制御を回復させることに成功する。相棒のデイヴも意識を取り戻し、テキサス州ヒューストンの管制センターの指示で地球に帰還する。

 

最悪の事態は免れたが、スラスター(推進システム)の故障が原因にも関わらず、帰還後の1966年3月26日の記者会見では、記者から「宇宙飛行士2名の死の直後です。人命や費用の面で計画に疑問は?」等厳しい質問を浴びせられる。

 

帰宅後、ニールはエドにデイヴの家でビールを飲むことに誘われ付き合う。そこでは、エドがアポロ1号の飛行士に選ばれたことを本人から聞き、ニールは友人として喜ぶ。

 

後日ニールは、NASAのファースト・ディレクターであるボブ・ギルルースに呼ばれ、「君が冷静でなかったら生還できず事故も謎のまま」と宇宙計画が中止にならなかったことを感謝され、アポロ計画は計画通り続行、NASAを代表としてホワイトハウスのパティーへ行くように言われる。

 

1967年1月27日、NASAではエドを含めた3人によるアポロ宇宙船最終テストが 行われようとしていた。エドたちが宇宙船に乗り込み待機していると、第二交流電源の異常電圧が確認された直後に船内で火花が確認され、あっと言う間にコックピット内に火が行きわたり船内で爆発が発生する。

 

その頃ホワイトハウスではパーティーが開かれ、ニールたちは議員たちと程よく宇宙計画についての会話を交わしたあと、ニールがカウンターで1人お酒を飲んでいると、指揮官スレイトンから電話が入る。模擬訓練を行っていたエド、ガス、ロジャーの3人がアポロ内部で火災が発生し、逃げる間も無く全員死亡したと、ニールへはマスコミを避けるためホテルへ戻るよう言われる。ニールは悔しさのあまり手にあったグラス握りしめ、割れたグラスで手のひらから血を流す。

 

1968年、ニールは相変わらず、月面着陸の訓練機で訓練を続けていたが、訓練機が制御できなくなり射出座席で無事脱出するが訓練機を墜落させる。

 

世間では宇宙計画の事故による犠牲者が多いことから、大金を使って宇宙に行くことに対して抗議のデモが行われる。そんな中、指揮官スレイトンからニールにアポロ11号の船長になってくれと言われ、ニールは了承する。 

 

1969年7月5日、アポロ11号の飛行前記者会見が開かれ、同乗するバズ・オルドリン、マイケル・コリンズ(以下、マイク)とともに記者の質問に、ニールは真面目に、マイクは冗談を交えながら答える。

 

出発の前日、ニールが部屋にこもり荷造りをしているところへ、妻ジャネットが父親が帰って来られないかもしれないという覚悟を2人の息子たちと向き合って話すべきだと怒りを爆発させる。

ニールは、その直後に子供たちと向き合って質問に答える。ことの事態が分からず笑みを浮かべながら質問する次男とは反対に、不安を隠すよう押し黙っていた長男に「戻ってこられる?」と尋ねられ「ミッションを信頼している、リスクはあるが戻ってくるつもりでいる」と答えるが、「でも、戻れないかも」との長男の問いかけに対し、ニールは「そうだ」と答え。最後に二男と抱き合い、長男とは握手して子供たちは就寝する。ニールは、そのあと到着した迎えの車に乗り、フロリダ州ケープ・ケネディへ向かう。

 

1969年7月16日、フロリダ州ケープ・ケネディにて、いよいよ3人の宇宙飛行士が乗ったアポロ11号は人類が未だ足を踏み入れたことのない世界へ飛び立つ。

ブロマイド写真★ライアン・ゴズリング/『ファースト・マン』/アップのニール・アームストロング

 

ニールたちを乗せたアポロ11号は、第1段の切り離しに成功し大気圏を抜け地球を後にする。アポロ11号は秒速3万6000フィートに達し、地球周回軌道を離脱する。アポロ11号はさらに第2弾の切り離しを行い、月まで安定した飛行を継続する。

 

ミッション4日目、ニールたちはとうとう月を目の前にする。ニールとバズは、アポロ11号にマイクを残し着陸船イーグルに乗り込み、月面着陸のミッションに挑む

 

なんとか燃料ギリギリのところで無事に月へ着陸したニールたちは、着陸船イーグルの扉を開け、ラダー(はしご)をおろし、ニール、バズの順で月面に降りる準備をする。

 

細かな粒子の月面に足を踏み入れたニールは、「人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である」と発する。続いてバズが月に降り立ち月面での調査を始める。

ニールは、月面を見渡しながら娘カレンを思い出し、クレーターにカレンの形見であるブレスレットを投げ入れると速やかにその場を離れ月を後にする。

 

1969年7月27日無事に地球へ帰還したニールたちは感染や病気確認のため、隔離施設の有人宇宙センターに3週間隔離されるが特にその兆候もなく、ガラス越しに妻ジャネットと再会する。

ニールは、心配そうに見つめるジャネットに、投げキスのような仕草を送り、ジャネットはガラスに手を当て、ニールもガラス越しにジャネットの手に手を当てる。 

 

感想

映画としてはまずまずといったところでしょうか。あくまで伝記映画ですので実話を映像で楽しむという作品です。

取り扱っている内容は、月面着陸までのミッションで壮大な物語ですが、少し地味でした。少し脚色しても面白かったのではないか思いますが、そこは伝記映画ということで忠実に再現された映画のようです。音楽も静かな曲がバックで何度も流れますので、この辺りも更に地味さを増しています(それが狙いと思いますが)。

 

映像に関しては、宇宙船から見る宇宙空間や月面の映像が非常にきれいです。実際の月の表面について詳しくはありませんが良くできていると思います。映像とエンターテイメント性の高い音楽(スピルバーグ映画に使用されるような音楽)と組み合わせると、宇宙の偉大さや月面着陸成功の感動がよく伝わって良かったのではないかと思います。

ポスター/スチール写真 アクリルフォトスタンド入り A4 パターン1 ファースト・マン 光沢プリント

 

この映画がよかった人へのおススメ映画

インターステラー(2014年)(クリストファー・ノーラン監督)

 

評価

3.7点/5点満点

 

ファースト・マン (字幕版)

ファースト・マン (字幕版)

  • 発売日: 2019/04/19
  • メディア: Prime Video